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行け、わが思いよ、金色の翼に乗って(ナブッコ)

行け、わが思いよ、金色の翼に乗って “Va, pensiero, sull’ali dorate”

ジョゼッペ・ベルディのオペラ『ナブッコ』第3幕第2場での合唱

第1回捕囚時代である紀元前6世紀のエルサレムとバビロン。ユーフラテス河畔。
ナブッコによってバビロンの捕囚となったイスラエルの民が、故郷エルサレムに思いを馳せて、この感動的な合唱を歌う。

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Va, pensiero, sull’ali dorate;
行け、わが思いよ、金色の翼に乗って
Va, ti posa sui clivi, sui colli,
行って、憩え、あの丘に、山に。
Ove olezzano tepide e molli
そこには、ぬくく、やわらかく、
L’aure dolci del suolo natal!
故郷の甘い風が薫っていよう。
Del Giordano le rive saluta,
送れ、挨拶を、ヨルダン川の川岸に、
Di Sionne le torri atterrate
そして、崩された、シオンの町のあの塔にも。
Oh, mia patria si bella e perduta!
ああ、我が祖国、失われたあの美しい祖国、
Oh, membranza si cara e fatal!
ああ、思い出、なつかしくも不幸な思い出。
Arpa d’or dei fatidici vati,
運命を告げる予言詩人の金の竪琴よ、
Perche muta dal salice pendi?
なぜお前は、黙して、柳の木にかかっている。
Le memorie nel petto raccendi,
うちにおさめた記憶を取り出し
Ci favella del tenpo che fu!
過ぎし日を、我らに、語ってくれ。
O simile di Solima ai fati
あるいは、エルサレムの運命にも似せて
Traggi un suono di crudo lamento,
悲しい嘆きの声を響かせてくれ。
O’t’ispiri il Signore un conconto
さもなくば、神から授かって、聞かせてくれ、
Che ne infonda al patire virtu!
苦しみに耐える力となる楽の音を。

(訳:小瀬村幸子)