私のお父さん(ジャンニ・スキッキ)

プッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」でラウレッタが歌うアリエッタ。
遺産はすべて修道院へという金持ちの老人の遺言状を書き換える相談を娘ラウレッタの恋人リヌッチオの親族から受けたジャンニ・スキッキは、リヌッチの伯母と衝突しへそを曲げる。
渋る父にラウレッタが協力を懇願し「お父さん、もしリヌッチョと結婚できないなら、私、ポンテ・ヴェッキオからアルノ川に身投げしてしまうから」と脅かすアリエッタ。

Puccini / Gianni Schicchi : O mio babbino caro 私のお父さん

O mio babbino, caro,
ああ、私の大好きなお父さん
Mi piace, e bello, e bello
私、とってもあの方が好きなの
Vo’ andare in Porta Rossa
これから 2人でポルタ・ロッサの町へ
A comperar l’anello!
指輪を買いに行かせてください

Si, si, ci voglio andare !
ええ、ええ、どうしても行きますわ!
E se l’amassi indarno,
もし、お許しがなかったら
Andrei sul Ponte Vecchio
私たち、ヴェッキオ橋に行き
Ma par buttarmi in Arno !
アルノ河に身を投げる決心です。

Mi stuggo e mi tormento !
ほんとに心から愛しているのよ!
O Dio ! Vorrei morir !
ああ、いのちをかけて!
Babbo, pieta, pieta!
だから父さん、どうか、お願い!

(訳:小林利之)

歌に生き、愛に生き(トスカ)

Vissi d’arte, vissi d’amore 「歌に生き、愛に生き」は、プッチーニのオペラ「トスカ」の第2幕でトスカが歌うアリア。

情欲に燃える警視総監スカルピアから、恋人の命と引き換えに、その体を差し出せと強要されたトスカ。
身体極まったトスカは神に救いを求めて祈り、「決して悪いことをせず、心から信仰をもって生きてきました」と訴えかける。
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Puccini / Tosca : Vissi d’arte 「歌に生き、愛に生き」

Vissi d’arte, vissi d’amore
私は歌に生き、恋に生き、
Non feci mai male ad anima viva’…
生あるものに決して悪いことはしませんでした。
Con man furtiva
私が知る限りの、多くの気の毒な人達には
Quante miserie conobbi, aiutai…
ひそかに手を差し伸べて救いましたのに・・・
Sempre con fe sincera
いつも心からの信仰を持って
La mia preghiera
お祈りを
Ai santi tabemacoli sali.
神聖な祭壇に捧げましたのに
Sempre con fe sincera
いつも心からの信仰を持って
Diedi fiori agli altar.
お花を祭壇に捧げましたのに
Nell’ora del dilore perche.
悩んでいる今、なぜ
Perche Sinore, perche
主はなぜ、なぜ
Me ne rimuneri cosi?…
このようにお報いになるのでございましょうか
Diedi gioielli
私は宝石の数々を
Della Madonna al manto,
聖母のマントに捧げ
E diedi il canto agli astri,
ひときわ美しく輝くみ空の星に
Al ciel, che ne ridean piu belli.
歌をささげましたのに
Nell’ora del dolore perche.
悩んでいる今、なぜ
Perche, Signore,
主はなぜ、なぜ
Perche me ne rimuneri cosi?
このようにお報いになるのでございましょう

(訳:鈴木松子)

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星は光りぬ(トスカ) E lucevan le stelle

プッチーニのオペラ「トスカ」第3幕で、冷酷な警視総監スカルピアに捕らえられた画家カヴァラドッシが、
死刑場へ向かう前に、恋人の歌姫トスカとの愛の思い出を噛み締めながら歌うアリア。

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Puccini/Tosca : E lucevan le stelle 星は光りぬ

E lucevan le stelle ed olezzava
星は輝き、大地はよい匂いに満ちていた
La terra, stridea l’uscio
庭園の扉が軋み
Dell’orto e un passo sfiorava la rena…
歩みは、軽く砂地を掠める。
Entrava ella, fragrante,
あの人が、かぐわしく、はいって来て
Mi cadea fra le braccia…
私の腕の中に倒れ掛かる・・・
Oh, dolci baci, o languide carezze,
震えながら、あの人のヴェールをとり去り、
Mentr’io fremente
その美しい姿をあらわにしている間の
Le belle forme disciogliea dai veli!
あの甘いくちづけ、あの悩ましい愛撫!
Svani per sempre il sogno mio d’amore…
私の愛の夢は、永久に消えてしまった。
L’ora e fuggita…
時は去りゆき・・・
E muoio desperato! E muoio desperato!
絶望のうちに私は死ぬのだ!
E non ho amato mai tanto la vita! tanto la vita!
今まで、私はこれ程生命をいとおしんだことはない!
(訳:鈴木松子)

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行け、わが思いよ、金色の翼に乗って(ナブッコ)

行け、わが思いよ、金色の翼に乗って “Va, pensiero, sull’ali dorate”

ジョゼッペ・ベルディのオペラ『ナブッコ』第3幕第2場での合唱

第1回捕囚時代である紀元前6世紀のエルサレムとバビロン。ユーフラテス河畔。
ナブッコによってバビロンの捕囚となったイスラエルの民が、故郷エルサレムに思いを馳せて、この感動的な合唱を歌う。

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Va, pensiero, sull’ali dorate;
行け、わが思いよ、金色の翼に乗って
Va, ti posa sui clivi, sui colli,
行って、憩え、あの丘に、山に。
Ove olezzano tepide e molli
そこには、ぬくく、やわらかく、
L’aure dolci del suolo natal!
故郷の甘い風が薫っていよう。
Del Giordano le rive saluta,
送れ、挨拶を、ヨルダン川の川岸に、
Di Sionne le torri atterrate
そして、崩された、シオンの町のあの塔にも。
Oh, mia patria si bella e perduta!
ああ、我が祖国、失われたあの美しい祖国、
Oh, membranza si cara e fatal!
ああ、思い出、なつかしくも不幸な思い出。
Arpa d’or dei fatidici vati,
運命を告げる予言詩人の金の竪琴よ、
Perche muta dal salice pendi?
なぜお前は、黙して、柳の木にかかっている。
Le memorie nel petto raccendi,
うちにおさめた記憶を取り出し
Ci favella del tenpo che fu!
過ぎし日を、我らに、語ってくれ。
O simile di Solima ai fati
あるいは、エルサレムの運命にも似せて
Traggi un suono di crudo lamento,
悲しい嘆きの声を響かせてくれ。
O’t’ispiri il Signore un conconto
さもなくば、神から授かって、聞かせてくれ、
Che ne infonda al patire virtu!
苦しみに耐える力となる楽の音を。

(訳:小瀬村幸子)